葬儀～火葬

葬儀は亡くなった翌日の4月16日の告別式のみでした。お通夜はしませんでしたが、お香典を持って見えられたご近所の方がいらっしゃいました。

参列者は、家族親族が私と妹と近くに住む従兄弟の３人、それから母のお茶関係が３人の合計６人のみでした。

コロナの影響により、他県の親族はお控えすることをお願いしました。また、母のお茶のお仲間たちも同世代の高齢者のため、この方々にもお控えするようにお願いしました。この時期は、どこもこのような閑散とした葬儀だったとのことですが、最近(2020年10月)でもほとんど変わりないそうですね。

遺影写真です

お棺の近くのワゴンにケーキがあったので、係の人に聞いてみると母が好きだったのでご用意しました、何と！ありがたい心遣い。でも、後で食べられると思ったら、出棺の時にお花と一緒に入れておりました、ああ、そうか。

最後の挨拶で、母との介護生活８年間は本当に幸せだったことを述べました。

現在ブログの介護のページで、徘徊や眠れない時は”大変だった”とは書いていますが、それは日記を読み返すと文章から”実際に大変だった”のではと思います。でも、その状態が治まればその日に散歩に出かけたりして、そっちの方が楽しかったという思い出の方が、実は大きいのです。

ですから、今でも心情としては”大変だった”という記憶はずっと彼方にあり(忘れてるわ)、それより母との生活が”幸せだった”ことの方が大きいのです。

だから、「幸せだった」と述べたのでしょう。



祭壇の様子です、背景は写真で作成されたDVDです。


火葬場には、妹とそれに従兄弟も一緒に３人でまいりました。従兄弟は明るい人で、待ち時間の間も昔話に笑いながら過ごさせてもらいました、ありがとう。

火葬が終わり、収骨も滞りなく無事済んで帰ることになりました。

火葬場の祭壇にて


収骨しました

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

会葬礼状は、一般的な文章の場合と、オプションでライター(作家)による作文とがあってそれを選びました。ライターの方から電話によるインタビューで聞き取りをしたあと作文されるとのこと。

全文を載せておきます。（一部個人名などは割愛）


▲　　　▲　　　▲　　　▲　　　▲

「母が今　笑っていることを願います」

十年ほど前から記憶がおぼろげになってしまい、やがて介護生活が始まってもう八年ほどになるでしょうか。その八年間には、介護の苦労は一切なく、むしろ大変幸せだったと振り返っております。

胸に刻まれているのは、明るくてよく笑う母の面影です。とても可愛らしくて、そばにいる私のほうが癒しと元気をもらっていました。

この濃密な、幸せな時間が崩れてしまったのは一月末のことです。体調を悪くし入院した際に誤嚥性肺炎を起こしてしまい、、、。何とか一命はとりとめたものの、それからは食べることも飲むこともできなくなってしまいました。

世間を騒がせているコロナウィルスもあり、面会も難しくなって、寂しい思いをさせてしまったかもしれません。なにより私自身が寂しかった。もっと母のそばで過ごしたかったと思えてなりません。すべてから解放された母が今、おだやかな心地でいるならば、それがせめてもの慰めでしょうか。

まずはゆっくり休んで、こぼれてしまった記憶のかけらを拾い集めて、、、。それから長年親しんだお茶の世界に没頭するなり、自分の好きなことを笑顔で楽しんでほしいと願っております。

母○○○○○は、令和二年四月十五日、八十八歳にて静かに生涯をとじました。

最後になりましたが、良きご縁を結んでいただきひとかたならぬお力添えをくださった皆様へ、深く感謝を申し上げます。本日はご多用中ご会葬いただき、誠にありがとうございました。

略儀ながら書状にて謹んで御礼申し上げます。

▲　　　▲　　　▲　　　▲　　　▲




にほんブログ村

コメント 3

先ほど届いたのお葉書に驚きました...
10年以上、たいへんな中を介護されていたと思います、ともかくお疲れ様でした
私が2018西日本豪雨で被災したときは一番に携帯電話に連絡をくれたときは本当にありがたかったです、元気が出ました。でもその時はsmiyaさんも大変なときだったのですね、そちらのことに気が回らず申し訳ありませんでした

　ケーキの件、残念でしたね...　気持ちが落ち着いたら景気よくたらふくお召し上がりください...(^^;
　お香の賀状、印刷が斜めの件、了解しました。宛名を先に印刷しているとよくあることです...(-_-)

　少しずつブログを読ませて頂きます
　また、連絡します
by のりとも爺（倉敷の友） (2020-10-12 17:37) 

すみません、直前のコメントに誤字有り
誤り）　お香の賀状、印刷が斜めの件
　　　　　　↓
訂正）　以降の賀状、印刷が斜めの件

　以上、ここに訂正しお詫びいたします(_O_)

by のりとも爺（倉敷の友） (2020-10-12 17:39) 

コメントありがとうございます。

このブログは、家族か、或いはよっぽど付き合いが濃いい人でないと全く興味の対象外でしょうね。でもそういう方は同世代なのでネット上にはいらっしゃらないでしょう。(^^;

まあ、それでも私としては、自分の不欲求満解消のひとつかもしれません。

PS：印刷ミスってすみませんでした。
by cannondale (2020-10-13 13:22)